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錦花池坊 ~いけばな~
錦花池坊いけばなは初代家元河野川舟によって考案され、池坊系の特徴である「生花」によって昭和9年に確立されました。
いけばなが日本に誕生して600年。各々の時代の様々な影響を受けて「いけばな」は、変化を続けながら形を変えて現在に至る日本の誇る伝統の「花文化」です。そしてまた20世紀後半から現在の21世紀に至る半世紀は、日本の生活文化が大きく変わった時代でもあります。
マスメディアによって様々な国々の風俗や文化が紹介されたり、航空機関の発達で誰もが直接海外の文化に触れる事ができるようになりました。実際我々の日常生活もより便利に快適に変化して、生活様式も大きく変わりました。その便利さ快適さを手に入れる反面、私たち日本人は多くの伝承の文化を手放してしまったのではないかと言われて、最近は日本の伝統文化を取り戻そうと様々な機会を設けて改めて見直されて来ています。
しかし現代のように生活様式が変わっても日本の花文化としてのいけばなは、床にいける伝承「生花」から日常の生活様式に合う「盛花」「投入花」「自由花」と変化して、私たちの生活を潤す花文化として息づいております。錦花池坊いけばなも、日本のいけばな美として発展して来た「生花」中心のいけばなから大きく逸脱することなく、生花の持っている洗練された美しさに「盛花」としての華やかさを加えて何度か形を変えて今日に至りました。
ことに「盛花」「投入花」「自由花」の基本編にあたるテキストでは、草木花の出生に逆らわずに今まさにいけようとして手にしている花材に技術的な手法を加えることによって、自然の中にあった時より美しく華やかに、そしてシャープに表現できるような知識と投術を学びます。時間をかけて、草木花とゆっくり対話しながら学ぶことをお勧めします。
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